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トミー・デ・パオラ Tomie de Paola
 
1934年、アメリカ、コネティカット州生まれ。
ブルックリンのプラット・インスティチュートに学んだのち、カリフォルニア芸術工芸大学に進み、美術学修士号を取得。
1976年「Strega Nona」でコルデコット賞オナー賞受賞
 
 
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神の道化師  イタリアの民話より
The Clown of God   an old story
トミー・デ・パオラ作 ゆあさふみえ訳 ほるぷ出版 

©1978 1980
年 6才から 
中ページなど リネンバードさん  洋書の中の絵など amazon  
 
むかしむかしのこと、イタリアのソレントに、ジョバンニという小さな男の子がすんでいました。
ジョバンニには、お父さんもお母さんもいませんでした。いつもボロを着て、食べ物を恵んでもらい、夜は、そのあたりのうちのとぐちで眠るのです。
でも、ジョバンニには、ひとつ、すばらしい特技がありました。
それは、いろいろなものを、空中に投げ上げて、くるくる上手に回すこと。ジョバンニは、その技で有名になりました。ジョバンニのいくところには、いつも人々の笑顔と喝采がありました。
けれど・・・
 
穏やかさやあたたかみのある、かわいらしさと、どこかしら静謐な美しさのある絵。
旅の道々の町や風景、人々のようすも、説得力があって、まるで映画とか舞台を見ているような感じもしました。あとがきによると、トミーさんは、この絵本のために、その時代の風景や衣装、習慣など、細かに調査と研究をされたのだそうです。
 
年老いて、故郷に辿り着いたジョバンニ。
大勢の人が、教会のキリストの像へ、いろいろなささげものをするのに、何ももたないジョバンニ。
けれど彼は、彼の持つたったひとつのものを捧げます。幼いキリストのために、精一杯の芸をします。そしてそれは何よりも、幼いイエスのこころにかなうものだったのです。
 
まるでこの絵本そのものが、ひとつの祈りのような、かわいさだけでない、美しさを感じました。
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まほうつかいのノナばあさん
STREGA NONA
トミー・デ・パオラ作 ゆあさふみえ訳 洋書の中の絵など amazon
©1975   4才から
 
「むかしむかしのことです。イタリアの カラブリアというまちに ひとりのおばあさんが すんでいました。」
 
町の人は、彼女をストレガ・ノナとよんでいました。魔法使いのおばあさん、という意味です。
困ったことがあると、皆、おばあさんのところにいって助けてもらっていました。
ある日おばあさんは、うちのことを手伝ってくれる人を雇いました。うっかりもののアンソニイです。
あるとき彼は、おばあさんが釜に歌を歌うと、釜がスパゲッティでいっぱいになるところを覗き見しました。そして・・・
 
トミーさんの、やさしくて温かみのあるかわいくて美しい絵。舞台となっている町や人々の描き方なども、魅力的だと思います(この街並みなどは、イタリア?舞台はイタリア、だから、スパゲッティなのかも?)。
 
アンソニイは大変な大失敗をしでかしてしまいます。ノナおばあさんのおかげで助かりますが、そのおしおきもやっぱり大変。大変なんだけど、確かに、しでかしたことにふさわしい、おしおきかもね。
 
1976年コルデコット賞オナー賞受賞 漢字なし
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ヘルガの持参金
HELGA'S DOWRY
トミー・デ・パオラ作 ゆあさふみえ訳 ほるぷ出版 洋書の中の絵など amazon
©1977  1981年  
 
「ヘルガは、このあたりじゃ だれよりもきりょうのよいトロールのむすめでした。」
 
でも、小さな頃に身寄りを亡くし、貧しく、ハンサムなラースが結婚を申し込んでくれても、持参金が無いので結婚できません。
花嫁が持参金を持っていくのがトロールのきまりなのです。
ラースが、お金持ちのスヴェンじいさんに相談しにいくと、なんと、じいさんは、自分の娘(おへちゃのインジ)と結婚しろといったのです。トロールの王様を別にすれば、国一番のお金持ちになれるだけの持参金を持たせると。
ヘルガと結婚するために相談に行ったのに、インジと結婚なんて・・・。でも、ヘルガは落ち込んでばかりはいません。
欲深い人間を相手に次々と持参金を手に入れていきます。そして・・・
 
おしまい、ヘルガ、つくづくかっこいいです。
ラースに向かって言い放つセリフの痛快さ。まったくもってすっきりします。
そしてヘルガは、本物の、ものすごいしあわせをつかみます。やったねヘルガ!本当に、よかったね。
 
5才から 漢字にはふりがなあり
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あすはたのしいクリスマス
THE NIGHT BEFORE CHRISTMAS
クレメント・ムーア文 トミー・デパオラ絵  かなせきひさお訳 ほるぷ出版
©1980 1981年 4歳から
 
「クリスマスの まえのばん いえじゅう すっかり しんとして ネズミいっぴき あばれない」
 
昔からの言い伝えをもとに、ニューヨークの神学校の教授であったクレメント・ムーア氏が、はじめ公表するつもりも無く、ただ自分の子供たちへのクリスマスプレゼントとしてかきあげた詩は、「セント・ニコラスの訪れ」(
A Visit from St.Nicholas)という題で、1823年に新聞に発表されてから、100年以上すぎた今も、クリスマスの前の晩(The Night Before Christmas)の呼び名で、人々に愛され続けています。
 
その詩に、トミーさんが絵を添えて、絵本になりました。そして、この作品は、トミーさんの100冊目の絵本にあたるのだそうです。
 
鮮やかで、少しクラシカルな印象も受けるような色使いも、美しいと思います。
それに、「めは きらきらと ほそみたい えくぼは ようきで たのしそう!ほっぺは まるで バラのはな はなは ポツンと さくらんぼ」「サンタは まるまるふとってて まったく ゆかいなようせいだ」という詩を、そのまま絵にしたような、ちょっぴりおちゃめでかわいいサンタさん!
ウタのように、たのしく、リズムよく進んでいく翻訳も、素敵だと思います。
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クリスマスものがたり ぶたいしかけえほん
THE FIRST CHRISTMAS
トミー・デ・パオラ作 きたむらまさお訳 大日本絵画
©1984
中ページなど リネンバードさん  
 
「むかし、ユダヤの くにの ちいさな むら ナザレに、マリアという なまえの むすめが すんでいました。」 ・・・
 
キリストの誕生がていねいに描かれている、扉を開くとはじまる、舞台のようなしかけ絵本です。
トミーさんの絵は、あいらしくあたたかく、しかも、おごそかな雰囲気。美しいです。
物語も、やさしい言葉で語られていきます。
おうちの扉の中や、小さな「つまみ」をひっぱると動いて現れる景色など、立体も、いくえにも重なることで、そのしかけが引き立ちます。
しっかりとした端整な絵と作りは、大人のひとにも、気に入ってもらえそう。
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Tomie de Paola
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