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| マーシャ・ブラウン Marcia Brown 1918年、ニューヨーク州ローチェスター生まれ。3姉妹の末っ子。父親は牧師だった関係から、ニューヨーク州のあちこちに住みました。高校卒業後、アルバニーのステート・カレッジに入り、夏には、ウッドストックの絵画塾で学びます。大学卒業後、3年間高校の教師をしましたが、絵の道に進むことを決心。ニューヨークに出て、ニューヨーク公共図書館のパート・タイムの仕事を見つけます。そこで、稀覯書部門の展示や子どもたちへのお話しの時間の担当をしながら、ニューヨーク・スクール・フォア・ソシアル・リサーチで学びます。1946年、彼女の最初の子どもの本がスクリブナー社から出版され、1947年、2冊目の「Stone Soup」は1948年コルデコット賞オナーブックに選ばれます。1948年、図書館の仕事をやめ、以降、絵本作りに専念。 Cinderella,or the Little Glass Slipper(1955)、Once a Mouse (1962)、Shadow(1983)でコルデコット賞を受賞。 ちなみに、長いコルデコット賞の歴史の中でも、3度この賞を受賞したのは、2008年までで、彼女と、2007年に3度目を受賞したデイビット・ウィズナーさんだけ。ちなみに、彼女は、オナーブック(次点)も6回、次の作品で選ばれています。 Stone soup(1948)、Henry Fisherman(1950)、Dick Whittington and his Cat(1951)、Skipper John's Cook(1952)、Puss in Boots(1953)、The Steadfast Tin Soldier(1954)) 参考図書 「絵本図書館」(光吉夏弥著 ブック・グローブ社)「絵本を語る」(マーシャ・ブラウン著 ブック・グローブ社) 関連サイト 千葉みどり文庫さんのマーシャさんのページ University of Albanyのサイト内でマーシャさんのイラストがみれます。 →Images from Marcia Brown Collection |
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白鳥 DE VILDE SVANER アンデルセン作 マーシャ・ブラウン絵 松岡亨子訳 福音館書店 illustration©1963 1967年 2008年12月限定復刊 読んであげる5才、自分で小学校中級~ 「ずっと、ずっと遠く、冬になるとツバメが飛んでいく国に、ひとりの王さまが住んでいました。王さまには、十一人のむすこと、エリザという一人のむすめがありました」 賢く美しい11人の王子と、あいらしい王女。 彼らはしあわせに暮らしていたのですが、王さまが、悪い女性と結婚してしまいます。 その女王は、11人の王子を鳥にかえてしまいます。王子たちは、みにくい鳥ではなく、美しい白鳥にかわりました。エリザは農家にやられ、15歳になったとき、お城によびもどされました。美しく成長したエリザ。けれど、真に心の醜い女王のたくらみで、城からおいだされてしまいます。・・・ 悲しい、美しい物語に、ブラウンさんのイラストがよりそいます。 ほのかなグレーの濃淡と、やわらかな朱色の2色で構成される絵は、繊細でやわらかく、うつくしい画面をうみだしています。雲の上の妖精の宮殿とか、森の中のシーンとか、物語のイメージがより広がるブラウンさんのイラスト、すばらしいです。 翻訳も、なめらかで、うつくしいです。限定ではなく定番絵本にしてほしいです・・・。 そして、これまでの苦しみや悲しみが全て昇華されるラスト。 その喜びの中で、一番下のお兄さんの片方の腕だけが羽のままだというところ、なんとも、アンデルセンさんらしい・・・と思いました。 |
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![]() スズの兵隊 THE STEADFAST TIN SOLDIER アンデルセン作 マーシャ・ブラウン絵 光吉夏弥訳 岩波書店 ©1953,1981 「あるところに、二十五人の、スズの兵隊がいました。みんな、一本の古いスズのさじから生まれた、兄弟でした。」 一人のかわいい男の子が、お誕生日のお祝いに、この兵隊をもらったのです。 でも、その中に一つ、一本足の兵隊がいました。すずが、たりなかったのです。 男の子は、他にもいろいろおもちゃをもっていて、その中に、紙のお城の前に立つ、紙でできた娘がいました。足を上げて踊っている娘です。兵隊は、彼女も一本足なのだと思いました。そして、あの人がお嫁さんになってくれたらと、思っていました。・・・ この物語りは、アンデルセンさんの失恋から生まれたお話なのだそうです。 このお話しの絵本は、他にも読んだことがあるし、そのどれもが美しい絵本でした。でもこのお話しのラスト、わたしにはいつも、何か腑に落ちずにいたのです。 そして、このブラウンさんの絵本を読んではじめて、わたしは、このお話が分かった気がしました。 最初は、やっぱりわかんないなー、すずの兵隊、と思ったのです。でも、もう一度読んでみたとき、ラストのイラストに、はっとしました。 それは、まっ黒焦げになった踊り子のつけていた飾りと、ハート型のすずのかたまりの絵。その黒焦げの飾りは、いわば、彼女の名残りのようなもの。彼女の体も心も、そこには全く残ってはいません。でも、その黒焦げとなってしまったただの飾りに、溶けてしまった兵隊は、それでもいとおしそうによりそっているように、見えたのです。 そのときはじめて、何かが、わたしのこころに触れたような気がました。 この絵本は、色数も少ないし、どちらかというと派手さはないと思うのですが、はじめてこの物語りを、わたしのこころに届けてくれたように感じています。 コルデコット賞オナー賞受賞 |
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ちいさなヒッポ HOW HIPPO! マーシャ・ブラウン作 うちだりさこ訳 偕成社 中の絵など 絵本ナビさん ©1969 1984年 5・6歳から ローラ・インガルス・ワイルダー賞受賞 かばの子ヒッポは、川辺のパピルスのしげみでうまれました。それから、お母さんのそばを離れたことがありません。だけどある日、大人のかばたちのそばをはなれたヒッポに、危険が迫ります。 絵、すばらしいです。版画だと思うのですが、彫っていく、硬質な線のはずなのに、そこに現われているのは、やさしく、ぬくもりのある姿。それに、すごい迫力とユーモアも。画面の質感もうつくしいです。 見る前は、ちょっと渋めの美しい絵本かなと思いきや、実際見てみたら、美しくて面白い、すてきな子どものための絵本でした。 |
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ディック・ウイッティントンとねこ イギリスの昔話 DICK WHITTINGTON AND HIS CAT マーシャ・ブラウン再話・絵 まつおかきょうこ訳 中ページなど アリス館 ©1950 renewed1977 2007年6月 「むかし、イギリスに ディック・ウィッティントンという男の子が すんでいました。」 両親は早くに死んでしまい苦労していたところ、ロンドンに行く荷馬車の御者に一緒に来ないかと誘われます。 そして、なんとか、お金持ちの商人の家で働けるようになったのですが、意地悪な料理女とねずみに苦しめられます。 やっと、1ペニーで買ったねこのおかげでぐっすり眠れるようになったのですが、主人から何か商うものを出すようにといわれ、ねこしか持っていなかったディックは、そのねこをさし出すことになります。・・・ 貧しいディックが、1ペニーで買った猫のおかげで、とてもとても幸せになるお話です。 色は2色。リノリウム版の版画。 コルデコット賞オナー賞受賞 26×21cm 厚さ1cmくらい 32p 漢字はありますが全て振り仮名あり |
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パンはころころ ロシアのものがたり THE BUN マーシャ・ブラウン作 やぎたよしこ訳 冨山房 ©1972 1976年12月 中ページなど リネンバードさん えほんやるすばんちゅうさん(洋書古本) おばあさんが作ったパンが家から抜け出し、歌いながら、うさぎや狼や熊からも逃げ、でも、最後はきつねに「ぱくり」と食べられてしまうお話です。 リズミカルな文章。ダイナミックなタッチの絵が、画面全体に力強い「動き」を生み出しています。 動物達もとても表情豊か。怖そうなのにどこか間の抜けた狼や熊。そしてみごとな赤ぎつね。いかにも狡猾そう。 きつねは、上手におだててその気にさせて、パンを完全に手玉にとってしまいます。 かわいいねー、すばらしいねーなんて近づいてくる相手には、本当にご用心。 |
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| マーシャ・ブラウン RakutenIchiba |