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ルイス・スロボドキン Louis Slobodkin
 
1903-1975

アメリカ、ニューヨーク州オールバニ生まれ。両親はウクライナ出身。
1941年38歳のとき、すでに彫刻家として有名だった彼は、知人のエリナ・エステスの童話の挿絵を依頼され、その絵を描いたことをきっかけに、子どもの本を手がけるようになります。
Many Moons」で1944年コルデコット賞受賞。
The Cowboy Twins」など、詩人・作家である奥さまのフローレンス・スロボドキン(Florence Slobodkin)さんと作った絵本も。
(参考図書 旧版の「ねぼすけはとどけい」「でぶくろがいっぱい」)
 
IO SONO Louis Slobodkin
 


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てぶくろがいっぱい
Too Many Mittens    copyright 1958
フローレンス・スロボドキン作 ルイス・スロボドキン絵 三原泉訳  中ページなど 偕成社
Florence Slobodkin(1905-1994),Louis Slobodkin(1903-1975)
2008年11月
 3・4歳から
中のイラストなど(オリジナル) 
IO SONO Louis Slobodkin Too Many Mittens   
 
「ネッドと ドニーは ふたごです。」
 
二人は、ミシガンというところに住んでいます。冬は雪が降ってとても寒くなります。
ある冬のことでした。ドニーが手袋をはめようとすると、片方しかありません。きっと昨日ジェイニーのうちの庭に忘れてきたんだ。二人はジェイニーのうちにいって探してみましたが、見つかりません。ジェイニーのお母さんは、見つけたら届けに行きますからねといってくれました。そして2時間くらいたって、本当にジェイニーが手袋を届けてくれました。が・・・
 
ふたごちゃんが赤い手袋の片方をなくした、という噂がすっかりひろまってしまったのですね。
次から次へと片方だけの赤い手袋が二人のおうちに届きます。
あらあらどうしましょう・・・。
でもネッドが、手袋を落とし主のところへ届けるいい方法を思いつきます。
 
こんなことになっちゃったら、現実にはなかなか困った事でしょう・・・。
でも、スロボドキンさんって、人間の良い心を、信じてるんじゃないのかなって感じました。
いったい人間ってなんなんだろうって思うようなニュースが連日報道される昨今、こんなふうに人を信じあえる世の中だったら・・・と、思ってしまいました。
お話と、ユーモアがあってのびやかでやさしい絵の魅力もぴったり。
フローレンスさんは、詩人・作家でルイスさんの奥さま。この作品は、お孫さんのふたごの男の子をモデルにされたそうです。
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ねぼすけはとどけい 新装版
THE LATE CUCKOO   copyright1962
ルイス・スロボドキン作 くりやがわけいこ訳  中ページなど 偕成社
2007年9月 5・6歳から
中のイラストなど(オリジナル) IO SONO:Louis Slobodkin's Book:The Late Cuckoo
 
「スイスの山おくに、小さな村がありました。」
 
そこに、小さな時計屋がありました。店の中は鳩時計でいっぱいでした。
村の子供たちは学校の帰り道、必ず時計屋の前で立ち止まります。はとたちが出てきて鳴くのを見るためです。
けれどその中に一羽だけ、他の鳩よりいつも少し遅れて飛び出す時計がありました。
村の人はそのことを知っているからよいのですが、知らない人が立ち寄ると、このねぼすけ鳩時計のおかげで、時計屋さんはよくない誤解を受けていました。
そんなある日、村にガラビア国の王様がやってきたのです。・・・
 
この本は、以前、「童話」仕立てで発売されていて、そちらを図書館で読んだことがあって、大好きな作品でした。だから、こちらが復刊されると知って、楽しみにしてました。
この新装版は「絵本」になっていて、こちらもとてもすてきです。あたたかみのあるユーモラスなお話しと絵の魅力がぴったり。絵に使われている色の数は少ないのですが、線のタッチとかいきていて、子供たちものびやかでかわいいです。
この絵本、これからずっと長く、愛されつづけますように。
 
26×21cm 40p 厚さ約1cmくらい 漢字は少しだけ。全部振り仮名あり
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百まいのドレス
The Hundred Dresses
エレナー・エスティス作 ルイス・スロボドキン絵 石井桃子訳  中ページなど 岩波書店
©1944 Copyright renewed 1972  2006年11月
 
「月曜日の朝、ワンダ・ペトロンスキーは、教室の自分の席にすわっていませんでした。でも、だれも - ワンダをからかうことを、まっさきに思いついたペギーやマデラインさえも - ワンダが欠席しているなんて気がついていませんでした。」
 
ワンダは、目立たない子でした。そしていつも、しわだらけの同じ服を着ていました。かわった名前の子でした。そして、クラスの女の子たちに、からかわれていました。「百枚のドレス」のことで。
 
ペギーは、見た目もきれいでお金持ちで学校一の人気者。意地悪している自覚もなかったのでしょう。
でも、マデラインは、彼女のうちも貧しい分、それが苦しくて嫌なことだと気づいていました。自分もそうなったら、どれだけ恐ろしいことか、想像することができたのです。
主に、そのマデラインの気持ちを軸に、物語りは進んでいきます。
 
とても、深いお話だと思います。さまざまな思いをたくさん抱きながら読みました。
子供でも大人でも、どこにでも誰にでも起こりうる、重く難しい人間の問題・ありようが、難しい表現や言葉を一つも使わずに、素直に丁寧に分かりやすく描かれているのですが、それは単にいじめをテーマにした物語りではなく、それを超えた、愛・許しと救いのお話しでもあると思いました。その時が、クリスマスだということも、そのことを象徴しているように思いました。
 
改訳されたという翻訳もとてもなめらかで、すばらしく、印刷しなおされたというイラストも、美しいです。挿絵と文章は、あとがきの言葉を借りるなら、本当に「とけあう」よう。そして、マデラインが苦しんでいる様子が伝わる分、ラスト、その喜びの大きさは豊かで、深くこころに響きます。
 
決して一言でくくりきれない、読む人によって、そして、読むたびごとに、さまざまな思いを揺り起こされ、人の心に残っていく絵本だと思います。
 
50年ぶりの改訳・新版。
22×15cm 92p 厚さ1cmくらい。ほとんどの漢字にふりがなあり。
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