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オランダ
 

フィープ・ヴェステンドルプ  Fiep Westendorp
1916~2004年
本名、ソフィア・マリア・ヴェステンドルプ。1916年、ヘルダーラント州、ザルトボメル生まれ。デン・ボス市の王立工芸学校やロッテルダム市の芸術アカデミーに学び、卒業後は、広告や大人向けの本の挿絵、装丁などを手掛ける。アニーと、ヘット・パロール紙で出会い、イップとヤネケで、コンビを組みます。1997年、フィープのために特別に創設された全作品への絵筆賞が授与されました。
 
アニー・M.G.シュミッド  Annie M.G.Schmidt
1911~1995年
本名、アンナ・マリア・へールドゥラダ・シュミット。オランダの国民的作家。
1911年、オランダ、ゼーランド州の村、カペレ生まれ。高校卒業後、兄に続いて公証人になる勉強をしますがすぐにやめ、図書館で働いたのち、41年、フリッシンゲン市の公立図書館の館長になります。当時はオランダはドイツの占領下でした。戦後、アムステルダムの新聞ヘット・パロール紙に資料室長として招かれます。この新聞社は、第二次世界大戦中、ドイツ占領下で、レジスタンスのガリ版刷りの新聞として始まりました。戦後、合法的な新聞となったヘット・パロールは人気を集めていました。この新聞紙上に子ども向けの詩やお話を書き、また、お芝居やミュージカル、テレビの脚本も手がけるようになりました。
1988年、国際アンデルセン賞作家賞を受賞。
 
お二人とも、お亡くなりになられた時には、オランダの新聞社は一面トップで、彼女たちの死を悼んだのだそうです。
 
(ペテフレット荘のプルックの作者紹介より)
 
サイト
Annie M.G.Schmidt 
Welkom in de wereld van Fiep Westendorp! 
Fiep Westendorp フィープ・ヴェステンドルプ日本公式ウェブサイト



画像)アマゾンさん
 
ペテフレット荘のプルック (全2冊)
(上)あたらしい友だち (下)とんでけ、空へ
アニー M・G・シュミット作 フィープ・ヴェステンドルプ絵 西村由美訳 岩波書店 
PLUK VAN DE PETTEFLET
Text copyright (C) 1971 The Estate of Annie M.G. Schmidt
Illustrarion copyright (c) 1971 and 2010 by Fiep Amsterdan bv, Fiep Westendrop Illustration Amsterdam,Em. Querido's Uitgeverij B.V.
First published 1971,the expanded edition published 2010 by Em.Querido's Uitgeverij B.V.,Amsterdam.

 
プルックは、小さな赤いクレーン車を持っていました。彼は、それに乗って、住む家を探していました。
なかなか見つからなくて、公園に入って、ここに泊まろうかと思っていた時、ハトのドリーがペテフレット荘の塔の部屋が空いていると教えてくれます。
プルックはそこに住むことになり、いろいろな人や他の生き物たちとも出会って、いろいろなことが次々と起こっていきます。
 
はじめはね、お金もはらわず、誰かに許可を得るということもなく、小さな男の子が、一人で、高層マンションの一番上の部屋に(といっても小さな塔のお部屋なんだけど)、ただ、あいてるからってだけで、住めちゃうの・・・?ちょっと、設定強引・・・?と思ったけれど、少し読み進んでいくと、次々と起こる出来事にいつの間にか引き込まれて、するするとおもしろく読み進んでいました。
全てフルカラーのイラストも、本の魅力に大きく貢献していると思います。
 
本屋のペンおじさん、彼に頼まれて一緒に暮らすことになったごきぶりのザザ、ナガナガウーマにのった少佐さんや、カモメのカーレルやドンドンドシンさん一家、何もかもぴかぴかにしないと気が済まないピーカピカさんの娘のアーヒエとも仲良くなって、とにかくいろいろなことがあって、そして、公園管理人さんにハトのドリーや動物たちが住む公園の森がつぶされそうになってどうにかしなくちゃってところで、下巻の方に・・・続きます。
下巻にも、また、新たな魅力的なキャラクターたちが登場してきますよ。お話もますますおもしろくなっていきます。
いろいろなできごとや登場するものが、どんどんうまくつながってお話が展開していくので、ひとつ話すと次々とお話ししてしまって、ストーリーもおもしろいことも全部話してしまうことになりそうなので、うまくは話せませんが、とにかく、とっても楽しい、すてきなお話しです。読み終わった時の気分もいいです。
 
イラストも、すてきですね。あとがきを読むと、もともとの原書が、全てのイラストがフルカラーだったみたいです。それを、和書でも実現することにこぎつくことができたのだそうです。今どき、すばらしいことだと、思います。おかげで、すてきなイラストも、お話と一緒に、思い残すことなく、違和感を感じることなく、安心して、存分に楽しむことができます。出版社さん、ありがとうございます。よいお話に、すばらしいイラスト。
中ページ(フルカラーのすてきなイラスト)のようす、岩波書店さんで数枚にわたって紹介されています。
>>岩波書店さん 

アマゾンさんのペテフレット壮のプルック


画像)アマゾンさん
 
イップとヤネケ
Jip en Janneke
アニー・M・G・シュミット文 フィープ・ヴェステンドルプ絵 西村由美訳 岩波書店 
2004年6月 小学校1年生以上
 
小さな男の子イップがおうちの庭を歩いていると、同じ年くらいの女の子、ヤネケをみつけました。ヤネケは、ひっこしてきたおとなりさんだったのです。
そこからはじまるふたりの、小さなおはなし。どこにでもあるような、毎日のことです。さりげなく描かれています。
シュミットさんと個人的にも親しい友人であったというヴェステンドルプさんの挿絵、お話にほんとうにぴったりです。二人は影絵風の黒色のすがたですけれど、暗い印象はまったくなくて、とってもかわいく、いきいきしています。影絵風であることで、かえってお話に広がりを与えているようにも感じます。
あとがきによると、「イップとヤネケ」は、へット・パロールという新聞の連載として発表されてきた作品で、1952年にはじまり、「オランダの家庭で、この本のない子ども部屋はない」といわれるほど、愛され、読み継がれてきたお話しなのだそうです。全部でおよそ240話近くあるそうですが、今回はその中から42編を選んで翻訳されたのだそうです。
 
しばらく出版社在庫切れでしたよね・・・?2011年4月に復刊されました!
11月には、オランダの冬の行事をめぐるお話を集めた「イップとヤネケ シンタクラースがやってくる!」も出版予定のようですよ。

アマゾンさんのイップとヤネケ
ねこの引出しさんのイップとヤネケのポストカード
セブンネットショッピングさんのアニー・M・G・シュミットさんの作品