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スイス
 

フェリクス・ホフマン Felix Hoffman
1911 - 1975
スイスのアーラウ生まれ。高等学校卒業後、バーゼル美術学校で短期間学び、その後ドイツで、木版、イラストレーション、銅版などを学びます。1935年、アーラウに戻りアトリエを構え、アーラウ市立中学校の美術の教師となり、以後26年間、子どもたちに教えました。挿絵、絵本のほか、ステンドグラスや壁画も数多く残しました。
ホフマンさんは、4人の子どもたちそれぞれへ手描き絵本を贈りました。はしかにかかり生まれたばかりの弟に会わせてもらえなかった三女スザンヌのために「おおかみと七ひきのこやぎ」を、重い病気にかかりサナトリウムに入らなければならなくなった二女クリスティアーネのために「ねむりひめ」を、長女サビーネの9歳の誕生日に「ラプンツェル」を、末っ子の長男ディーターには「七わのからす」を。その後も、お孫さんたちのために絵本を描きました。
1957年スイス児童図書賞を受賞。
参考図書「つぐみのひげの王さま」「絵本の世界110人のイラストレーター2」「父から子への贈りものフェリックス・ホフマンの世界」
 
関連サイト
森の家(フェリックス・ホフマン原画展・2007


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ねむりひめ グリム童話
DORNROSCHEN
フェリクス・ホフマン絵 せたていじ訳 福音館書店 
中の絵など  絵本ナビさん  
Used Books CARROTさん 
©1959 1963年10月
 
「むかし、あるくにに、おうさまと おきさきとが おりました。」
 
二人はいつも、子どもがあったらと思っていました。
そしてやっと、かえるのお告げ通りに娘が生まれました。
 
王様はお祝いの宴会を開き、占い女も招くことにしました。けれど、お城のお皿は12枚。その国の13人の占い女のうち、一人だけ招かれませんでした。・・・
 
しっかりとした、あたたかみとやさしい余韻のある美しいイラスト。
グリム童話、すてきな絵本で見れると、やっぱりうれしい。
 
30.5×22cm 1cm弱くらい 32p
読んであげる4才 自分で小学低学年から 漢字なし
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おおかみと七ひきのこやぎ グリム童話
DER WOLF UND DIE SIEBEN GEISSLEIN
フェリクス・ホフマン絵 せたていじ訳 福音館書店
©1957 1967年
 
「むかし あるところに、こやぎを 七ひき そだてている おかあさんやぎが いました。」
 
ある日お母さんは、こやぎを集めて言いました。これから森へ行って来るけど、オオカミには充分気をつけて。しわがれ声と黒い足に気をつければすぐ分かるよと。・・・
 
グリム童話の絵本です。色数は少ないけれど、こっけいなオオカミのしぐさなどユーモアも交えながら、シックで美しい絵本です。
 
おおかみしんだ!と皆で踊りを踊るというおしまいに、ちょっとどきんとびっくりしましたが、こやぎたちが並んで眠る一番最後のページはほっとやさしく、素直によかったねって思います。
 
読んであげる4才 自分で小学低学年から
30×22cm 32p
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おやゆびこぞう グリム童話
フェリックス・ホフマン絵 大塚勇三訳 ペンギン社
DER DAUMLING
Copyright 1972 Japanese edition published 1979

 
昔、貧しいお百姓さんがいました。
ある晩、たった一人でも子供がいれば、とってもちっちゃな子だってかまわない、2人で心からかわいがるのに、と、おかみさんと話しをしました。
すると、7ヶ月たって、本当に、おやゆびくらいの小さな一人の男の子が生まれたのです。
二人は子供をおやゆびこぞうと名づけました。・・・
 
おやゆびこぞうはちっちゃいけれど、とっても賢く機転のきく子。
きっと帰ってくるからと、自分を見せものにしようとしている男たちに自分を売るようお父さんを説得し、そして思わぬ方法と旅路を辿って、ちゃんと両親のもとへと帰ってくるお話です。
 
ぱっと見の派手さはないけど、しっかりとした、贅沢な絵。そして、お話を心に届けてくれる絵本としてのすばらしさ。
このお話、グリム童話集の中のひとつのお話しとして読んでいて、そのときは、このお話しのラスト、あまりよく分からなかったというか、腑に落ちなかったのですが、でも、この絵本を読んで、おしまい、自然とにっこりとなりました。
 
読んであげる4才から 漢字にはふりがなあり
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つぐみのひげの王さま グリム童話
KONIG DROSSELBART
フェリクス・ホフマン絵 大塚勇三訳 ペンギン社
©1969 1978年10月 古本の洋書の中ページなど えほんやるすばんちゅうさん 
 
「むかし、ある王さまが ひとりのむすめを もっていました。」
 
彼女は大変な美人でした。が、ひどく気位が高くて高慢で、求婚に来た人たちも馬鹿にしてからかっていました。
 
ある時王様は、お姫様と結婚したいという人たちをたくさんお客に呼び、宴会を開きました。
その席で、彼女はその人たちを、次から次へと文句をつけてからかったのです。太っているから酒樽とか、顔色が悪いから死神とか。そしてあごがちょっぴり曲がっていた王様に、この人のあご、つぐみのくちばしみたい!と言ったのです。この時から、彼はつぐみのひげという名をつけられました。
娘の態度にすっかり腹を立てた王様は、今度一番先に戸口にやってきたこじきを姫の夫にすると、心に誓ったのです。そして・・・
 
高慢なお姫様が、とても辛い思いをして反省し、おしまいはちゃんと幸せになるお話です。
とても表情豊かなイラストで、物語りを語りかけてくれます。
 
読んであげるなら4才から
約30×21.5cm 32p
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クリスマスのものがたり
THE NATIVITY BOOK
フェリクス・ホフマン作 生野幸吉訳 福音館書店
1975年10月 中ページなど 絵本ナビさん
 
「およそ2000年ちかいむかしのこと、ユダヤのくにの小さなまち、ナザレに、マリヤというむすめがいました。マリヤは、だいくヨセフのいいなずけでした。」
 
天使ガブリエルのお告げ、ローマ皇帝アウグストの命令に従ってベツレヘムへ。小さな馬屋での出産。羊飼いと天使。三人の賢者。救い主の誕生を恐れるヘデロ王。キリストの誕生の瞬間だけでなく、その前後のお話しや背景が、分かりやすく、短い中にきちんと織り込まれている絵本です。
 
きらびやかではないけれど、誠実な、とてもしっかりとした美しい絵で、物語りが描かれています。
  
漢字はいくつかありますが全て振り仮名あり
32p 22×30.5cm 
読んであげる5・6才 自分で小学低学年から
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グリム童話 ながいかみのラプンツェル
RAPUNZEL   by Grimms, with pictures by Felix Hoffmann
Copyright 1960 by H.R.Sauerlander & Co., Aarau

フェリクス・ホフマン作 せたていじ訳 福音館書店 
1970年 中ページなど amazon 
 
「むかしあるところに、このないふうふがいて、ながいあいだ、ひとりでもこどもがほしいと おもいくらしていました。」
 
隣の家は魔女の家。立派な野菜をたっぷり育てていました。
ある晩、魔女の庭のみごとなラプンツェル(レタス)を見たおかみさんは、たべたくてたべたくてたまらなくなってしまいます。その気持ちは日に日につのり、でも、おそろしい魔女の野菜です、食べられないことが分かっていたので、彼女はやせ、あおざめていきました。
それをみかねただんなさんは、おかみさんのために、魔女のラプンツェルを盗んだのです。・・・
 
不思議な昔話ですね。
ラプンツェルと引き換えに、夫婦は長年待ちわびた子をとられます。その子は魔女の手によって塔の上で育てられ、成長した彼女はその長い髪を縄がわりとし、合言葉で魔女を塔の上に登らせます。それを見ていた王子が・・・。
 
怖い怖い魔女と、そこから救われて、幸せになる娘。
魔女は暗闇の化身のようですね。こわーく描かれていますね。幸せな二人(塔の中の王子とむすめのシーン)なども、もちろん見せ場だと思いますが、底知れぬ闇を象徴するかのような魔女も、ホフマンさんがどのように描くかいろいろ考えて力を込めて描かれたのではないかしら、と思いました。
 
2011年、フェリクス・ホフマンさん生誕100年を記念して限定復刊されました。
 
読んであげる4才 自分で小学低学年から
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グリム童話 うできき四人きょうだい
DIE VIER KUNSTREICHEN BRUEDER by the Brothers Grimm illustrated by Felix Hoffmann
Illustrarions copyright 1966 by Felix Hoffmann

フェリクス・ホフマン作 寺岡寿子訳 福音館書店
1983年 中ページなど amazon 
 
「むかし、びんぼうな男に、むすこが四人ありました。」
 
息子たちが大きくなった時、男は、おまえたちにわけてあげられるようなものは、何もないから、自分でやっていけるように、よその土地に行って仕事をおぼえてくるようにといいます。兄弟は一緒に町を出て、道が四つに分かれているところで、四年たったらここで会おうと約束し、それぞれの道に分かれていきました。・・・
 
四年たって、それぞれ、別の道ですご腕になった兄弟が、それぞれの力を合わせて、龍にさらわれたお姫様を救い出します。
あやうく、兄弟仲がすっかり悪くなりそうでしたが、王さまがよい提案をしてくださって、おしまいは、めでたし、めでたし。楽しいお話です。絵も、色の数は少ないですが、ちょっとおしゃれでいきいきしてます。楽しくて読みやすいですね。
 
2011年限定復刊されました。
 
漢字はいくつかありますが全て振り仮名あり
読んであげる4才 自分で小学低学年から
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グリム童話 七わのからす
DIE SIEBEN RABEN   
Text & illustrations copyright 1962 by Verlag Sauerlander, Switzerland
フェリクス・ホフマン作 せたていじ訳 福音館書店 
1971年 中ページなど amazon  
 
「むかし、あるいえに むすこばかり 七にんいて、むすめがいないので、おとうさんは、おんなのこもほしいと おもっていました。」
 
そうするうちに、女の子が生まれました。でも、とても弱々しく小さな子。すぐに洗礼を受けさせることにして、息子たちが洗礼の水を汲みにいきました。けれど、壺が泉に落ちてしまい、息子たちはどうしたらいいかわからなくなってしまいます。娘が死んでしまったらどうしようと心配でたまらないのに、なかなか帰ってこない息子たち。お父さんは思わず、ばかぼうずども、みんなからすにでもなっちまえ、と叫んでしまったのです。
 
本当にからすになってしまった息子たち。
女の子は、成長して、お兄さんたちのことを知り、兄さんたちを助けようと、家を出ます。・・・
 
グリム童話、ということですが、イラストの子どもたちの様子は、昔話っぽくないというか。たとえば、女の子は、ベレー帽に赤いセーター(かな?)と黒のミニスカート、ロングのソックスに靴はフラットシューズです。男の子たちも、ボーダーの服とか着てるし。
おそらく、イラストが描かれた当時の服装?むかしむかしの・・・ではなく、今を生きてる子どもたちを思わせるような雰囲気です。
あと、お話には、どきっとするような昔話ならではのこわい表現も、出てきますね。
 
2011年、限定復刊されました。
 
漢字は、一、六、七の漢数字のみ。
読んであげる4才 自分で小学低学年から
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