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大道あや だいどうあや
1909 ~ 2010
広島県生まれ。
おばあちゃまになられてから絵を描き始めた母・丸木スマさん、兄の丸木位里さん共に画家でしたが、あやさんは、営んでいた花火工場の事故で息子さんが大けがをし、翌年起きた事故でご主人を亡くされ、ご主人の死後の彼女の深い悲しみを見守っていた友人に勧められて、60歳で絵を描き始めました。その絵を見た兄・位里に誘われ、位里・俊の画家ご夫妻のもと(埼玉の丸木美術館)へ。その後、知人の力添えで兄夫妻のもとを離れ、1977年栃木の野木へ。その後1979年埼玉県越生町古池正福寺へ、1987年越生町大満へと移り、犬や猫や鶏などを飼い、花を育て、小さな畑を作り、絵や絵本の制作を続けました。2003年、息子さんご家族とお暮しになるため広島に戻られます。2010年9月、逝去。
1974年女流画家協会会員、1995年院展院友。
参考図書:「へくそ花も花盛り」(福音館書店)「生誕100年記念けとばし山のおてんば画家大道あや展」(中日新聞社・展覧会カタログ)
 
祈りの丘絵本美術館 
母と娘 咲き誇るいのち 丸木スマ・大道あや 日曜美術館 
丸木美術館 丸木スマ・大道あや展 



 
あたごの浦 讃岐のおはなし
脇和子・明子再話 大道あや絵 福音館書店
1984年  中ページなど amazon
 
「前は とんとん あったんやと。」
 
ある、お月さんのきれいな晩のこと。
あたごの浦に、「おーけなおたこ」が、月の光に浮かれてあがってきたのでした。
むしゃむしゃなすを食べていると、鯛もあがってきました。
そして、今晩はお月さんがきれいなけん、魚どもをあつめて演芸会を開こう、という話となります。
 
海へ向かって声をかけると、あっちからもこっちからも、いろいろなお魚がたくさんたくさん集まって、にぎやかな演芸会が開かれます。
 
なんとも、なんとも、おおらかな世界です。
ゆったりとした海の波そのもののような、安穏さ。その飾り気のなさと豊かさに、ゆうらりゆうらりと揺られているようです。
 
楽しいときが終わったら、砂浜はまた、波の音だけが聞こえる静かな浜辺に戻ります。そしてそこからは、ざざー、ざざーっと、波の音が聞こえてきます。
この絵本を開くと、その日その時その場所の海辺が、永遠に呼吸しつづけているような。みごとな一冊。

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ねこのごんごん
大道あや作 福音館書店
Copyright 1975
古本の中ページなど 
Used Books CARROTさん
 
自分のうちがわからないちいさなねこが、おいしそうなにおいに誘われて、家をみつけました。
そこには、年をとった大きなねこがいて、ちいさなねこに、ごんごんと名前をつけてくれました。
そして、家のおばさんに、ここで暮らせるように話してくれました。
大きな猫は、ちょんといいました。・・・
 
ちょんは、手を出しすぎず、「なにごとも じぶんで おぼえるが かんじん」といいながら、しっかりと、いろいろなことをごんに教えてくれます。
そして・・・
  
2009年に、限定出版されました。大人のファンも多い作家さん・絵本だと思うんだけど、なぜ定番ではないのか・・・謎です。
 
読んであげる3歳 自分で小学校低学年から
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こえどまつり
大道あや作 福音館書店
Copyright 1975
こどものともで発行されたときの中ページなど Used Books CARROTさん 
 
ねこのごんごんが、いぬのちのび、からすのあーよと一緒に、こえどまつりを見に行くお話しです。
 
画面いっぱいに広がるお祭りの様子が、すばらしいです。絵の中にひきこまれます。
 
こえどまつりとは川越まつりのことで、あやさんが、大好きなごんごんたちがもしも子供だったなら、連れて行って見せてあげるのに、と思って、絵の中に登場させてみたのだそうです。おばあさんとして登場しているのは、あやさん、ですよね。
 
復刊、強く望みます。福音館書店さま、どうかお願いします。
 
・・・と、思っていたら、2011年、限定復刊されました。定番になるといいのに・・・。
  
 
へくそ花も花盛り 大道あや聞き書き一代記とその絵の世界 (福音館文庫)
大道あや語り・画 福音館書店
 
幼い日から、丸木から大道家へ嫁ぎ、現在まで、あやさんが語るかたちの文章で記されています。だから「聞き書き」の「一代記」なのね。家族のこと、絵のことなど、いろいろなことが、彼女の言葉で語られています。
 
後半には、あやさんの絵本と本の絵と、展覧会の絵が収められています。
文庫版なので、作品集のようにはちゃんとした状態で絵を見ることはできないのですが、他に作品集などは出版されていないし、この本のハードカバー版も今は出版されていないようですし、一応、あやさんの絵をまとめてみることができるのは、展覧会の図録をのぞくと、今のところこの本くらいかも。
 
絵本の絵と展覧会の絵をおさめた、ちゃんとしたあやさんの作品集、ほしい・・・!
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けとばしやまのいばりんぼ
大道あや作 中の絵など 小峰書店
1980年

 
けとばしやまの古いお寺に、おじさんとおばさんと犬のたろうが引っ越してきました。
たろうは、この広い庭の大将だと思っていたのですが、ちゃぼや猫、あひると、庭の仲間がどんどん増えて、とうとう、誰が一番偉いのか、みんなでけんかをしはじめます。・・・
  
あやさんは、丸木美術館から栃木の野木に移られましたが、そこに迷ってきた犬の太郎と暮らすために、埼玉県越生のお寺に引っ越しされたのだそうです。
その越生へのおひっこしと暮らしが、絵本のもとになっているようですね。
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しゃものピョートル
1984年11月
大道あや作 福音館書店
 
「ちゃぼを とても かわいがっている おばあさんが いました。」
 
あるとき、「にわとりのすきなおじさん」の頼みで、しゃもの卵をおばあさんのちゃぼにあたためてもらうことになりました。
ひよこがかえったのですが、その中の、黒色のひよこは、ちゃぼのお母さんに嫌われ、のけられてしまいます。そこで、おばあさんが、黒いひよこの親になりました。
黒いひよこは2羽。一羽(ピーコ)は死に、同じピーコと名付けられたもう一羽は、生きのびます。そして、立派な(立派すぎる?)けんかどりのしゃもへと成長し、ピョートルと呼ばれるようになります。
 
おばあさんと、その黒いひよこのピーコ、しゃものピョートルのおはなしです。
福音館創作童話シリーズ、です。お話し、ですが、読み物仕立ての絵本のような感じかな。
どこを開いても、開いて右ページが絵で、左が文章。左ページにも絵が入っているところもあります。
絵は、モノクロに、赤色のみが、とさかなどに使われています。
あやさんのことばが、きどらず、なにかあたたかく、おもしろいです。
あやさんの暮らしの中からできた本だと思うのですが・・・これは、実際のお話だと思って読んでいました。多分、そうだと、思うんだけどな・・・?
 
22×16cm 88p
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花と人と生きものたち 丸木スマ画集 
丸木スマ画 丸木位里・俊編集 小学館 丸木美術館
 
あやさんのお母さま、丸木スマさんの画集です。位里さん(あやさんのお兄さま)と俊さん(位里さんの奥さま)が、スマさんについての文章も添えていらっしゃいます。
スマさんは、おばあちゃまになられてから絵を描き始め、すぐに広島の県美展に入選、それから女流美術展、院展にも入選。院友にもなられた方です。
 
わたしは、先にあやさんのことを知っていて、それからスマおばあちゃまのことを知りました。
だから、あやさんが女流展に絵を出したときには「丸木スマさんの絵が出た!」と誰かがおっしゃったそうですが(「へくそ花も花盛り」より)、私の場合は、あやさんの方を知っていたので、スマおばあちゃまの絵をはじめてちらっとみたとき、あれ、ちょっとあやさんっぽい?・・・と思ったことを覚えています。
 
そう、確かに、直感的に、どこか似てるというか、通い合うものを感じるというか、そういうところもあるのだけれど、でも、やっぱりちゃんとしっかり違います。二人の絵。
 
お嫁さんの俊さんとスマさんの作品が一緒に収められた画集、発売されていますね。でも、お二人はそれこそ、画風も何もかもまるっきり違っていますね。
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参考図書「へくそ花も花盛り」「けとばし山のおてんば画家大道あや展」